何を描くか 如何に描くか
今一度、、モノの実存に向き合って確認する必要のあったDONK氏。<見ること>の要素を絞って課題とし、工事現場の廃材をモティーフとして集めて貰いました。
モノそのものにグイグイ迫れる素材をまず捉えていく。塊として組み合わせると、相当複雑な関係が出来る、、追いきれるか。。 さて、これらの素材。 ねじ切られ、破壊され、用途の無い廃棄物、形象の意味性をそがれた塊に過ぎないことで、造形的な要素だけとなって放り出されています。 そう、何を、如何に描くか、、 例えば、、バラの花、、、という時、我々はすでにあるイメージを想起してししまっている。 こうした具体の喚起する意味性に寄りかかり、既成概念に囚われて、観念的解釈でそれらしく描くことで済ましてしまうなら、目の前の実在・モティーフは何を置こうが、記号にすぎなくなるということ。 観念的な認識を、造形的な認知に向けていくとき、描くことは(又、作品を観ることも) 今一度、新しい目を持つこと。 廃材の巧まざるオブジェも、植物の自然の形象も美しい謎に満ちている。。 具体の形象を表現の基幹におくとき、対象の意味性、その限定をを如何に逃れ、新たな造形を獲得できるか、自身の永く苦しい問題でもあります。 <モノを見る>という意識の、又その意味を提起する、一寸広すぎるお題になってしまいました。問題解決ではなく問題提起が役割かと思っておる次第故。 諸氏、どう解釈するね?
by sagan-t
| 2008-09-24 22:47
| 今週のアトリエ
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